こんにちは!
美容師歴14年、ヘアケアマイスターの藤原哲哉です
- 自分で染めたみたいけどサロンで染めるのと何が違うの?
- 染めた時の見た目はそんなに変わらないよね。。。
- 薬剤は違いがあるの?
- 自分で染めるの慣れてるから痛まないよね?
市販カラーとサロンカラーについてこんな相談をされる事があります
実際に全く一緒ではありませんが、市販のカラー剤も年々品質改良されていて良くなっている事は確かです
(元々良いですが、サロンカラーも更に良くなっています)
では市販カラーとサロンカラーは何が違うのでしょうか?
1番の違いは
自分で染めるか、プロの美容師が染めるか
(薬剤を選び、どのように塗るか)
この大きな違いが髪の毛をキレイに染めれるか、痛ませずに染めれるかの違いです
この違いについて市販のカラー剤を数多く販売している大手美容メーカーのhoyuさんも同じような考えを持っていました
・カラー剤の種類
・市販カラーとサロンカラー3つの違い
髪の毛を染めるにしても色々なカラー剤がある事をご存知でしょうか?
明るく出来るカラー、痛たみずらいカラー、手軽に出来るカラーなど様々あります
染めたいと思う前にまずはカラー剤の種類を理解しておく事が必要になります
カラー剤の種類
カラー剤の種類 | 種類 | ダメージ(ありorなし) | かぶれ(ありorなし) | 染まり方 |
---|---|---|---|---|
永久染毛剤 | 明るく出来るカラー剤 市販のカラー剤(白髪染め含む) 美容室で主に使われている | 市販はあり サロンはあり〜ほとんどなしまで調整出来る | かぶれる可能性がある | 黒髪も白髪も染めれる (様々なカラーに対応) |
半永久染毛剤 | ヘアマニキュア カラートリートメント | ほとんどなし〜なし | ほとんどかぶれない | 黒髪は明るくできない 明るい髪や白髪には色を入れる事が出来る |
一時染毛剤 | カラースプレー ヘアマスカラ カラーチョーク | なし | ほとんどかぶれない | 染まらない (シャンプーしたら元通りになる) |
その他(ヘナ) | ヘナ(ナチュラル) | なし | かぶれる可能性が少しある | 黒髪は明るくできない 明るい髪や白髪は薄いオレンジに染まる |
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永久染毛剤(ヘアカラー)
主に市販されているカラー剤はこの部類です
髪の毛の内部を染めるので、色持ちが良いことやしっかりした知識があれば均一に染める事が出来る所が他のカラーの種類から比べると優れています
しかしやり方によっては髪の毛にかなりの負担(ダメージ)になってしまうのがデメリットです
ダメージの原因としては
- 薬剤の力で髪の毛を無理やりこじ開けて内側を染めるため
- メラニン色素を破壊する(明るくするためには必要条件)
- 髪の毛の中にカラー剤の悪い成分が残ってしまうため(特に自宅でカラーした場合)
サロンケアやホームケアが必須になってきます
髪の毛を瞬時に明るく出来る優れものですが、その分ダメージが大きいのとムラになりやすいのでご自身でやる事は特にオススメ出来ません
半永久染毛剤(ヘアマニキュア、カラートリートメント)
こちらは髪の毛の外側に色をつけていくイメージのカラー剤です
ダメージが少ない事やアレルギーを起こしにくいためダメージが気になる方や通常のカラーでしみてしまう方にオススメです
マニキュアは、髪の毛にハリも出す事が出来るので最近髪の毛が細くなってきたと感じている方はお試しください
デメリットは、髪の毛の外側を色をつける事は色落ちがしやくなってしまいますし、黒髪を明るくする事はできないので注意が必要です
一時染毛剤(ヘアマスカラ、カラースプレー)
もっとも簡易的に出来る種類になります
気になるところにサッとなっていただく事で白髪をカバーする事が出来ますし、髪の毛の負担(ダメージ)ないのでご自身でも簡単に出来ます
デメリットは、洗い流してしまうと元の髪色になってしまいます
ヘナ
ヘンナ(ヘナ)はミソハギ科の植物(ハーブ)から取れる天然の染料です
ダメージがない事、ハリやコシも与えてくれるのでダメージが気になる方、遺伝的に髪の毛が細い方には特にオススメです
ヘナ本来の色はオレンジ〜赤褐色ですので、白髪はその色に染まります
黒髪を明るくする事が出来ないので色の均一なカラーは出来ません
違いその1.カラー剤の選び方の違い
自宅でカラーをする際に皆さんは何に気をつけますか?
大体の方は
- 明るさ
- 色味
を基準にご自身に合うカラー剤を選んでいると思います
見た目としては明るさと色味があっていれば、自宅カラーでもキレイに見えますがなぜ美容室でカラーすると痛まないと感じるのかを説明していきます
では美容室の場合はこちらです
- 明るさ
- 色味
- ダメージ(重要)
薬剤自体も美容室で使用している物の方が良いのですが、差が出るポイントの1つは髪の毛ダメージに合わせたカラー剤を何千種類の中から塗り分けが出来ているからです
- 根本と毛先の薬剤調整
- パーマや縮毛矯正をされている部分にはトリートメント効果のある薬剤を混ぜる
- カラー剤を付けてからの時間の使い分け
この3つはどうしても自宅で完璧にこなすのは難しいです
なぜなら、相当な経験値と様々なカラー剤の種類が必要だからです
✔︎14年美容師をやっている僕でも日々難しいと感じているので、それだけ髪の毛ダメージ診断と適切な薬剤選定は難しいと言うことになります
違いその2、カラー剤の塗る量とスピード
自宅でカラーした時の失敗例としてムラになったと言う意見をよく聞きますが、その原因の1つが薬剤の塗る量とスピードです
まず知っておいて頂きたいのが根本(頭皮付近)は明るくなりやすい
この事を知っていないと必ず失敗します
失敗をしないためには根本の塗る量と中間、毛先の塗る量を変えなければいけません
言葉でお伝えするのは簡単で根本を薄く、中間、毛先は厚くです
しかしどのくらいの量が薄くて、どのくらいの量が厚いのかは経験でしかわかりません
もう1つの原因は塗るスピードです
最初に薬剤を付けたところと最後に付けたところに時間の差があり過ぎると、染まり方が変わってきます
日頃からカラーを塗る事に慣れている美容師の塗るスピードと数週間〜数ヶ月に1回の自宅カラーをする方の塗るスピードは一目瞭然です
薬剤の違いももちろんありますが、それ以前に技術力とカラー剤の知識の違いがキレイなカラーが出来る差になっています
泡カラーは薬剤の吸収力や発色を良くするために界面活性剤が入っています
髪の毛にとって悪い成分も吸収せれて痛んでしまうのでオススメしません
発色が良くても、痛んでしまうとすぐに色も抜けてしまいます
※界面活性剤=シャンプーなどに入っている油と水を馴染ませてくれる成分です
違いその3、正しい時間管理
市販のカラー剤にも何分置けばいいか書いているから簡単でしょ!
と思われている方はしっかりした時間管理が出来ておらず暗くなってしまったり、明るくなってしまいます
なぜそのような事が起こるかといいますと、様々な髪質の方が市販のカラー剤を使っているのにも関わらず一律で30分置けば大丈夫!!なんて事はないからです
- 太い、細い
- 硬い、柔らかい
- ダメージの有無
など、出したらきりがないくらい1人1人の髪質は違います
なので、染まり方が違ってくる事で適切な時間も違ってくると言う事になります
何かしながらうっかり時間を置いてしまったり、染まりを良くしたいと思い必要以上に時間を置くことでダメージが加速してしまいますので注意しましょう
正しい時間管理に関しても、薬剤の知識があり、髪質の違いを理解している人(美容師)が管理した方がダメージが少なくキレイに染められる事になります
まとめ
カラー剤の種類
- 永久染毛剤 (黒髪明るく出来る、色持ちが良い、ダメージケアが必要)
- 半永久染毛剤(ダメージが少ない、色落ちが早い、黒髪を明るく出来ない)
- 一時染毛剤(1番手軽に出来る、洗うと元どおりの髪色になる)
- ヘナ(ダメージがない、色がオレンジから赤褐色、黒髪にを明るく出来ない)
市販カラーとサロンカラーの違い
- カラー剤の選び方(ダメージを考えて選んでいるか)
- カラー剤の塗る量とスピード(それぞれの箇所で塗る量が違う、時間差を少なくする)
- 正しい時間管理(髪質によって時間管理は違う)
自宅で出来る手軽さはとても魅力的ですし、金額を抑える事が出来るのでその分シャンプーやトリートメントを変えるのも良いと思います
しかし、一見簡単そうに見えるカラーでも考えるなければならない事(ダメージ、ムラなど)が多く、それを瞬時に考える事が出来るのがサロンカラー(美容師)になります
自宅カラーよりも金額が高い、その場でしか出来ない裏側にはしっかりとした理由がある事はご理解いただけましたでしょうか
薬剤の違いはこの記事から確認できますので合わせて読んで頂ければより詳しく市販カラーと美容室カラーの違いが分かります
その他の質問やお悩みなど、些細な事でもいいので質問などありましたらこちらから↓
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